よもやま話

日常の生活の中で生きるヒントを見つけたいと思います

冬の日本海と難度海(なんどかい)

2014年から2021年まで、1月15日~16日越前海岸沿いにある寺院のご法座に寄せていただきました。

ご住職をはじめ院内の皆さまはとても親切な方ばかり。
海の幸を沢山頂きました。とても美味しかった。休憩の時の甘酒で身体も心も温まりました。

参拝された方との距離も近く、会話をしながらとても和やかな双方向の法座でした。「法話の途中で質問したり話しかけてもらってもいいですよ」そんな前置きをして話をしています。

質問や要望の内容によってその後の法話の内容も変わります。法座はlive、臨機応変でいいのです。結論は先に与えられているのですから。

 

『ただ念仏のみぞまことまことにておはします』歎異抄

人生そのものが法座だと思います。予期せぬできごとがおきます。冬の天候のように急変することもあります。

冬の天候はとても厳しく1月ともなれば雪も降ります。何度か大雪警報がでたなか
で出向したことも。無事に行くことができるかとても心配でした。片道2時間かかったことも。

往復の途中で何度も車を止めて日本海をながめては撮影。水仙を見つけてまた撮影。日本海に夕日が沈む情景はなんともいえません。周りが山に囲まれたところで生活する私にとってはとても新鮮です。

また真冬・大時化(おおしけ)の日本海はとても迫力があり、圧倒されるような力強さがあります。「難度海(なんどかい)」そんな言葉が思い浮かんできます。

思えば私たちの人生もまた「難度海」ですが、難度海を渡る大きな舟が阿弥陀さまの誓願です。

そういえば親鸞さまの書物には何度も海という言葉がでてきます。
法座も自ずと海の話しになりました。

 

高僧和讃 浄土真宗聖典(註釈版)578頁
生死の苦海ほとりなし
ひさしくしづめるわれらをば
弥陀弘誓のふねのみぞ
のせてかならずわたしける



日本海に沈む夕日 2021.01.16

真冬 大時化(おおしけ)の日本海 2017.01




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