よもやま話

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里見法爾と明治期の浄土真宗

海外宣教会関係者略系図 『仏教国際ネットワークの源流』より

 

1.里見法爾と明治期の浄土真宗
先月龍谷大学のN教授により最近発表の研究成果を収録した冊子を数冊頂戴しました。N教授には今までも多くの書籍をいただいております。
今回いただいた冊子『海を越えた真宗』では正覚寺14代住職・里見法爾のことが紹介されています。

里見法爾(さとみほうに)は1898(明治31)年に初代のハワイ布教監督としてハワイ開教に尽力しました。英語を学んだのは福井藩僧学校時代だったと思いますが、福井藩僧学校がどのような学校であったのかは不明です。

松平春嶽橋本左内の影響を受けた福井藩校明道館(明新館)と関係している可能性も十分考えられます。
明治初期、福井県の僧侶のなかでは、化学や英語を学び海外との交流を積極的に深めようとする機運が高まっていましたが、その中に里見了念、里見法爾、今立吐酔、小泉了諦、善連法彦などもいました。
また、その影響があったためか、進んで海外に移住する門徒もいたようです。片上地区にも海外に移住する人がいました。

2.里見法爾略歴
正覚寺13代住職里見了念の弟。ハワイ布教初代監督(明治31年~33年)。海外布教に尽くした。鹿児島、千島樺太、台湾、ハワイ等で布教活動。
福岡教区教務所長(明治33年11月6日~明治35年3月15日)
※明治34年9月両筑協会(のちの両筑会)を結成。
福岡仏教中学の本山立許可をめぐって本山と対立。
本願寺福岡会館再建記念誌』 2000年11月発行参照

3.小泉了諦と善連法彦 
ヨーロッパで初めて浄土真宗報恩講を厳修したのは福井県出身の人の僧侶でした・
1891年2月21日にパリのギメ博物館(現国立ギメ東洋美術館)において、浄土真宗報恩講を厳修しています。

小泉了諦と善連法彦

https://www.jstage.jst.go.jp/article/ibk/65/1/65_524/_pdf

 

小泉了諦

www.city.sabae.fukui.jp

 

善連法彦

https://www.jstage.jst.go.jp/article/ibk/65/1/65_524/_pdf

 

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